自己分析の重要性
介護転職を成功させるために必要なこと
ICT化が進む介護業界への転職を考えはじめたら、自分が重視していることについて深く掘り下げて考えてみましょう。絶対に譲れないことと譲れることを仕分けしていくと、転職における優先順位や自分の軸がはっきりしてくるでしょう。そこで大切なのが、キャリアの棚卸しと自己分析です。
キャリアの棚卸しから自己分析へ
キャリアの棚卸しとは、仕事における自分の強みや価値を正しく認識することです。難しいことをする必要はなく、まずは過去の仕事で経験してきたことを時系列でリストアップします。客観的に自分のキャリアを見つめ直してみると、自分の強みが見えてくるでしょう。ミスマッチな求人への応募を避けるためにも、キャリアの棚卸しはできる限り丁寧に行いましょう。キャリアの棚卸しをすると、自分のアピールポイントや性格的な傾向が見えてきます。そこで、介護転職をしたい理由、働きたいと思える事業所のあり方、自分自身の将来像などについてじっくりと考えてみます。そうすることで方向性が定まり、自分に合う職場かどうかを見分ける目が養われます。
自己分析のポイント
自己分析の基本は、長所と短所のふりかえりです。とても大切な部分なので、過大でも過小でもなくフラットに自分を評価してみましょう。長所がうまく浮かばないなら、「自分の特徴」について正直に書き出してみることをおすすめします。自信を持って長所だと思えないなら、短所をリストアップしてみてください。「臆病な性格」を「慎重な性格」とするなど、自分では短所だと思っていた部分が、言い換えれば立派な長所になることもあります。短所について考え続けると自信がなくなるかもしれませんが、短所と正面から向き合うことも成長には欠かせない重要なことです。
長所と短所について自己分析するように、得意な仕事と苦手な仕事についても考えてみましょう。過去の成功体験と失敗体験が参考になるはずです。苦手な仕事をただ避けるのではなく、どのように克服できるか考える機会にもなります。自分に向いている職場を選び出すためにも、正直に自己分析することをおすすめします。
介護に対する価値観も、しっかりと見つめ直しておきましょう。介護の世界では、他者の視点からものを見て考える力が求められます。信頼できる身近な人に自分を評価するよう頼んでみるのもいいでしょう。
自己分析を進めていくと、将来自分がどうなりたいのかが明確になってきます。数年後には到達していたい年収やポジションなどが明確になると、そのために今どのように行動すればいいのかがわかってきます。これらを丁寧に行っていけば、面接で自分の魅力を自信を持ってアピールできるようになります。
